ご依頼内容 — Dellノートパソコンの液晶ヒンジが浮いて開閉が不安定
今回ご相談いただいたのは、Dell Inspiron 3510 / 3520と同系統のP112F筐体で、液晶ヒンジ部分が浮いてしまう症状です。
画面を開閉するたびにヒンジ周辺が持ち上がり、液晶ベゼルや天板が外れそうになる状態でした。ヒンジ破損は、見た目では小さな浮きに見えても、内部ではネジ受けや樹脂の土台が割れていることが多い故障です。
そのまま使い続けると、液晶パネル割れ、液晶ケーブル断線、Wi-Fiアンテナ線断線など、ヒンジ以外の故障へ広がることがあります。
診断結果 — ヒンジ固定部のネジ受け破損を確認
液晶側を分解して確認すると、ヒンジを固定するネジ受け部分に破損が見られました。
この状態では、ネジを締め直しても土台側が割れているため固定力が戻りません。液晶を開くたびにヒンジ金具が動き、さらに周囲の樹脂や天板を押し広げてしまいます。

ヒンジ固定部のネジ受けが破損している状態。ネジが効かなくなると、開閉時に液晶側が浮いてきます。
なぜネジ締めだけでは直らないのか?
ネジそのものが緩んでいるだけなら締め直しで改善する場合があります。しかし、今回のようにネジを受ける樹脂側が割れている場合、ネジを締めても固定できません。無理に締めると破損範囲が広がることもあります。
修理作業 — パソコンを分解し、ヒンジ固定部を補強
お客様に状態と修理方法をご説明し、ヒンジ固定部の補強修理を行います。
ヒンジ修理では、単に割れた部分を接着するだけでは再発しやすいため、開閉時の負荷がどこに逃げるかを確認しながら固定します。

パソコンを分解し、キーボード側のヒンジ金具・液晶ケーブル・Wi-Fiアンテナ線の通り道を確認します。

液晶ベゼルと液晶パネル周辺を分解
液晶ケーブルやアンテナ線を傷めないよう、ヒンジ周辺を慎重に確認します。
ヒンジ金具とネジ受けの破損状態を確認
金具が壊れているのか、固定される樹脂側が割れているのかを切り分けます。
破損した固定部を補強
開閉時の力を受け止められるよう、強度を優先して固定します。
開閉テストと配線確認
液晶表示、Wi-Fi、ケーブルの挟み込み、ヒンジの浮きがないか確認します。
ヒンジ金具・補強箇所・本体内部の確認
ヒンジ修理では、金具だけでなく、金具を固定する樹脂側の強度も重要です。補強後も同じ場所に強い負荷がかかると歪みに繋がるため、ヒンジの固さや本体内部の干渉も確認します。

ヒンジ金具に再度ネジを取り付け。
修理完了 — 開閉時の浮きが改善されました
補強後は、液晶の開閉を繰り返し、ヒンジ部分の浮きや異音が出ないか確認します。液晶表示、Wi-Fi、ケーブルの挟み込みがないことも確認し、実用できる状態でご返却しました。

ヒンジ固定部を補強した後の外観。強度を優先する場合、外側から固定する修理方法がおすすめです。
修理後に確認すること
- 液晶を開閉してもヒンジ部分が浮かない
- 液晶ベゼルが外れてこない
- ネジの固定が安定している
ヒンジ修理の費用とお見積りについて
こんな症状はお気軽にご相談ください
ヒンジ部分は強い力がかかる場所のため、接着剤だけでは長持ちしないことが多いです。内部の固定部を確認し、破損状態に合わせた修理を行うことが大切です。
よくあるご質問(FAQ)
Q. Dell Inspiron 3510のヒンジが浮いています。修理できますか?
A. 破損状態によりますが、補強修理または外装部品交換で対応可能です。液晶側のネジ受け破損だけで済んでいれば、補強修理で実用できる状態に戻せます。
Q. Dell Inspiron 3520の画面を開けるとバキバキ音がします。使い続けても大丈夫ですか?
A.開閉時に音がする場合、ヒンジ固定部が破損している可能性があります。使い続けると液晶パネル割れやケーブル断線に繋がります。
Q. P112Fと書いてありますが、Inspiron 3510か3520かわかりません。
A.大抵のノートパソコンはボルト留めで解決できるため、確認しなくても大丈夫です。
Q. ヒンジ修理は接着剤で直せますか?
A. 一時的に固定できることはありますが、ヒンジ部分は開閉のたびに強い力がかかるため、接着剤だけでは再発しやすいです。負荷に耐えられる補強修理が必要です。
Q. 郵送修理はできますか?
A. はい、全国からの郵送修理に対応しています。Dell Inspiron 3510 / 3520、P112F系のヒンジ破損でお困りの場合は是非ご依頼ください。

