デジサポ川崎の中の人はMMORPGやFPS系のネットゲームをよくやるので回線速度や遅延と戦ってきた過去があります。
(TAF設定というものが流行っていた頃の人間です・・・もうすぐおじさん呼ばわりされそうです・・・)

今回「IPv6高速ハイブリッド」それらに類似している「v6プラス」「IPv4/IPv6​デュアルスタック方式」という言葉が重要になります。
IPv6とIPv4を同時に使う機能の事を指しているので、IPv6単体とは違います

これらを設定していれば基本夜間でも下り(データ受信)200Mbps~900Mbpsの中で安定します。(上りは送信でそこまで使わないので50Mpbs辺りでも十分です)
画像の計測は大分県の22時ですがそれでも600~700Mpbsです。
それらを既に知っている方は解決してると思うので今すぐこのページを閉じましょう

・ネット回線の基本的な事
回線事業者(NTTドコモ,KDDI,ソフトバンクなど)➡物理的な回線を提供する立場
プロバイダ(BIGLOBE,OCN,So-netなど)➡一軒家やマンションまで来た回線をインターネットに繋げる為にごにょごにょする立場
契約者➡繋がったインターネットをLANケーブル(有線)やWifi(無線)を使いパソコンに差したり設定したりしてサービスを利用する立場

通常契約すると契約者から特に言及されない限り、基本的にはIPv4のみ(PPPoE接続)の契約になると思います。
例外としてauひかりは「IPv4/IPv6​デュアルスタック方式」という機能を標準搭載している為、IPv6対応ルーターを使用していれば問題は起きにくいはず。

・回線速度の問題について (必要無いと思う部分は省いていきます。)
2021年現在においてIPv4のみ(PPPoE接続)というのは混雑しており、地域にもよりますが夜間になると回線速度の著しい低下が発生しやすい状況になっています。
例えばIPv4のみは2車線道路しか使えず、v6プラス等では10車線道路を使えるようになり渋滞しにくいといった感じでしょうか
自分の家(パソコン)と友達の家(ゲームサーバー)を繋ぐトンネルがめちゃくちゃ大きくなるという認識でも大丈夫です。(思いつき)

大分県に在住していた私は2014年辺りから発生し、通常70Mbpsだった速度が夜間になると10Mbps前後になりました。
10Mbpsで安定していれば良いのですが、実際は0になったりしている瞬間があります。
速度が大きく低下すると結果的に不安定な状態になり、遅延(ラグ)が発生し自分のキャラは動くが周囲のオンラインプレイヤーが全員止まったり壁にぶつかってもそのまま一方方向に走り続けたりします
通常オンラインゲームではping値50ms以下が望ましく(10ms=0.01秒,100ms=0.1秒)
日本においての正常な数値は基本的に関東の方は10ms前後、九州でも23ms前後でしょうか
海外サーバーへ繋ぐと韓国のサーバーに対しては60ms前後,アメリカに対しては110~150ms辺りになると思いますが、それらは物理的な距離の問題なので正常です。
そして常に50ms以下であればいいのですが、混雑すると速度と同じく不安定になり300msになったり50msに戻ったと思ったらまた400msになったりするのでそうなるとまともに遊べません。

・大元の回線品質を改善する事から

意外と簡単です。「v6プラス」の申し込みをするか、無い場合は対応するプロバイダーを探すだけです。
近年ではかなりの数のプロバイダが対応していると思います。

例えば私が使っているソフトバンク光の場合、My Softbankから契約書類等に記載されている情報でログイン
「IPv6高速ハイブリッド(これ自体は無料)」を申し込みます。
また「IPv6高速ハイブリッド」を使用するには月額500円程の「光BBユニット」のレンタルが必要です。Wifi,光電話,IPv6機能があるルーターですが、細かい設定ができる方を除き基本的にはこちらのルーターを使わないと正しい効果を得られません。なので同じく申し込む必要があります。

申し込み後最短1日~長くて10日、My Softbankからご契約情報➡お申込みサービス辺りに「IPv6 IPoE + IPv4」と表示されていれば高速ハイブリッドが使えるようになっています。
光BBユニットが届きましたらLANケーブルでONUと接続し、光BBユニットとパソコンをLANケーブルで繋ぎます。
(ゲームで無線はお勧めしません)
最初は「面倒だな・・・」と感じる事もありますが、この辺りを自分で出来るようになるとネットの不調の原因を自分で特定する事が可能になったりします。
接続方式を確認するサイトから、IPv4とIPv6が同時にサポートされていれば正常に動作しています。
私の場合はこのような感じです。

新規でソフトバンク光を申し込む場合、記入欄が無ければ窓口のオペレーター等に「IPv6高速ハイブリッドが使いたい」と伝えれば開通工事が完了したと同時に使えるようになっているはずです。
※これらはソフトバンク光以外でも概ね同じ流れになります。

・「IPv6高速ハイブリッド」「v6プラス」「IPv4/IPv6デュアルスタック方式」のデメリット
通常のご家庭で使用する事はあまり無いとは思いますが、固定IPの設定やポート開放が出来なくなったりする可能性があります。
「IPv6高速ハイブリッド」ではONUへ接続し、「静的IPマスカレード設定」という所からポート開放が出来たりはしますが・・・この辺りは長文になるので使用したい方は「v6プラス ポート開放」等で検索したほうが早いと思います。

・集合住宅でネットが無料で、それらが他者と共有しているものだった場合
賃貸物件を借りる際にネット費用が無料と書いている時がありますが、基本的に共有回線の可能性が高いです。
共有回線は実際の速度が500Mbps出ていたとしても、10人等で共有したりするので基本的にゲーム向きではありません。特に夜間はストレスで叫んでいるんじゃないでしょうか
穴開け等の工事が出来ない物件だが引かれている回線がKDDI等という事が分かっている場合、個別でv6対応のプロバイダーを選び「このプロバイダを個別に申し込んでもいいか」と問い合わせすれば、費用はもちろん発生しますが許可を貰えるケースがあります。
また、私は川崎へ引っ越す際に賃貸物件を契約したのですが、auひかりの「マンション タイプG」を興味本位で契約してみました。
私が個別で申し込んだものなのでもちろん共有されたりはしません。
これは光回線ではなく従来のVDSLを進化させたG.Fastという通信規格を使ったものらしく、不安と同時に楽しみでもあります。